カヌレ型のおすすめ素材3選と比較|失敗を防ぐ選び方
この記事の要点
- 外側をカリッとさせるなら熱伝導の良い銅製型、扱いやすさはテフロン加工型が最適
- 型の下準備では油脂を溝の奥まで均一に塗り冷蔵庫で冷やし固める工程が必須
- 焼成は210〜230℃の高温から開始し後半に温度を下げることで飛び出しを防ぐ
カヌレ型選びで迷った際は、理想とする食感と扱いやすさのバランスから選ぶのが確実です。本格的なカリッとした外側を目指すなら熱伝導に優れた銅製型、手入れの手軽さと均一な焼き色を両立したいならスチール製のテフロン加工型が適しています。
カヌレはフランスの伝統的な焼き菓子であり、配合だけでなく使用する型の材質や熱の伝わり方によって仕上がりが大きく変わります。この記事では、それぞれの素材が持つ特性や失敗を防ぐ下準備の手順を整理して解説します。
カヌレ型のおすすめ素材3選と比較
カヌレ型には主に「銅製」「スチール製(テフロン・シリコン加工)」「シリコンゴム製」の3つの素材があります。それぞれ焼き上がりの食感や管理の手間が異なるため、目的に合わせた選択が必要です。
1. 本格的なバリッとした食感を追求するなら「銅製」
伝統的な製法で使われる銅製のカヌレ型は、金属のなかでも熱伝導率が非常に高い点が特徴です。オーブンの熱が素早く均一に生地へ伝わるため、外側がしっかりカラメリゼされ、厚みのある香ばしいクラスト(外皮)が形成されます。
一方で、使用前には蜜蝋(みつろう)やバターを丁寧に塗り込む「空焼き」や油ならしが必要であり、洗剤を使わずに手入れをするなど管理に一定の慣れが求められます。単価はおおよそ1個あたり1,500円から3,000円前後の幅があり、複数個を揃える場合は初期費用がかかります。
2. 初めてでも扱いやすく綺麗な焼き色がつく「テフロン加工(スチール製)」
スチール(鉄)の芯材にフッ素樹脂加工(テフロン加工)を施した型は、熱伝導の良さと型離れの良さを兼ね備えています。生地が張り付きにくいため、離型油や溶かしバターを薄く塗るだけで綺麗に取り出すことが可能です。
1個あたりの価格はおおよそ600円から1,200円程度と銅製よりも手頃で、複数個が連結されたプレートタイプも多く販売されています。外側を適度にカリッと焼き上げつつ、失敗のリスクを減らしたい場合に使いやすい選択肢です。
3. 手入れが簡単でお手軽な「シリコンゴム製」
シリコンゴム製の型は柔軟性があり、焼き上がったカヌレを底から押し出すだけで簡単に外せます。食器用洗剤で丸洗いでき、保管場所をとらない点が大きなメリットです。
ただし、金属に比べて熱伝導が穏やかなため、外側を濃い褐色にカリッと焼き固めるにはオーブンの温度設定や焼成時間のシビアな調整が必要です。もっちりとした柔らかめの仕上がりを好む場合や、手軽さを最優先したい場合に適しています。

外カリッと内しっとりのコントラストを本格的に味わえる
火が通りやすくカリカリした香ばしい比率が多くなる
間隔を空けて配置できオーブンの熱風が均等に当たりやすい
複数個が一体になりオーブンへの出し入れ作業がスムーズ
カヌレ型を選ぶときのサイズと形状のポイント
素材が決まったら、次に型のサイズと形状を確認します。サイズによって生地の火の通り方や食感の比率が変わります。
標準サイズとミニサイズの特徴
一般的に販売されているカヌレ型には、伝統的な標準サイズとひと口サイズのミニ型があります。
- 標準サイズ(直径約45〜55mm、高さ約45〜50mm):外側のカリッとした層と、内側のしっとりとした層のコントラストをしっかり味わえます。1個あたりの満足感が高く、本格的な仕上がりを目指す場合に適しています。
- ミニサイズ(直径約30〜35mm、高さ約30〜35mm):中心部まで火が通りやすく、全体の焼成時間を短縮できます。外側の香ばしい部分の比率が多くなるため、カリカリとした食感を軽やかに楽しみたい場合や、ギフトの詰め合わせを作る場合に便利です。
単品型と天板連結型の違い
単品型はオーブンの天板に隙間を空けて自由に配置できるため、熱風が均等に当たりやすい利点があります。一方、6個から12個が一体になった連結天板型は、生地を流し込んだ後のオーブンへの出し入れが一度で済むため、作業効率を重視する場合に重宝します。
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オンラインショップを見る →カヌレ作りで失敗を防ぐ下準備と焼成の6ステップ
カヌレ作りでは、型の選び方と同じくらい焼成前の下準備が仕上がりに影響します。ここでは型の扱いに関する基本的な手順を整理します。
- 型の汚れを拭き取る:型内部のホコリや水分を清潔な布で拭き取り、乾燥した状態にします。
- 型に油脂を塗布する:室温に戻した無塩バター、または溶かした蜜蝋を刷毛で型の溝の奥まで均一に薄く塗ります。
- 型を冷やして油脂を固める:油脂を塗った型を冷蔵庫で10〜15分ほど冷やし、油脂の膜を安定させます。
- 生地を注ぐ:しっかり休ませた生地を、型の8分目から9分目(高さのおおよそ80〜85%)まで静かに注ぎ入れます。
- 高温で焼き始める:210℃から230℃程度に予熱したオーブンで、最初の15〜20分間しっかり加熱して生地の外側を固めます。
- 温度を落としてじっくり焼く:180℃から190℃程度に下げ、40〜50分ほどかけて中心部まで火を通しながら濃い焼き色をつけます。
製造器具の衛生管理や安全な使用基準については、厚生労働省が案内する食品衛生関連の基準等を確認し、適切な取り扱いを心がけることが大切です。

カヌレ作りでよくある失敗と型の注意点・NG例
型の扱いや焼成工程で起こりやすい失敗例と、その対策を確認しておきましょう。
NG例1:油脂の塗りムラによる「型離れ不良」
カヌレ型の溝の角部分にバターや蜜蝋が塗れていないと、焼成時に生地が金属に焼き付いて抜けなくなります。刷毛を縦横に動かし、溝のすみずみまで薄く塗り広げることが重要です。厚く塗りすぎると底に油が溜まり、底面の焼き色がまだらになる原因になります。
NG例2:予熱不足による「生地の飛び出し(白頭)」
焼成初期にオーブンの庫内温度が低いと、生地が沸騰して型から大きくせり上がり、頭の部分だけ焼き色がつかずに白くなる現象が起こります。家庭用オーブンは扉の開閉時に温度が下がりやすいため、設定温度より10〜20℃高めに予熱しておくなどの対策が有効です。
NG例3:シリコン型での「焼き色不足」
金属型と同じ焼成時間・温度でシリコン型を使用すると、外側に十分な焼き色がつく前に内側に火が通り過ぎることがあります。シリコン型を使う場合は、天板を下段に配置したり、焼成の終盤に型から外して天板に直置きし、追加で数分焼き色をつけるなどの工夫が求められます。
焼き上がりの食感の違いを楽しむ
家庭でカヌレを焼く際は、まず使い勝手の良いテフロン加工型から始めて、より本格的な焼き上がりを求めて銅製型へステップアップするのが自然な流れです。使用する型の素材によって、外側の厚みや内側のもっちり感のバランスは様々に変化します。
東京都練馬区の中村橋駅近くにある小さな焼き菓子工房「CAKE LAB 真」では、米粉と小麦粉を独自の比率でブレンドした「モチモチカヌレ」を丁寧に焼き上げています。きび砂糖のコクのある優しい甘さと、独特のもっちりとした食感が特徴の焼き菓子です。
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よくある質問
- Q. 初めてカヌレ型を買うならどの素材が扱いやすいですか?
- A. スチール製のテフロン加工型が扱いやすく適しています。型離れが良く、お手入れも簡単で、金属製のため焼き色もしっかりつきます。
- Q. 銅製カヌレ型のお手入れで注意すべき点は何ですか?
- A. 使用後は洗剤を使わずにぬるま湯と柔らかいスポンジで洗い、水気を完全に拭き取って乾燥させます。油膜を維持することが焦げ付き防止につながります。
- Q. カヌレ型に塗る油脂はバターと蜜蝋のどちらが良いですか?
- A. 手軽に作りたい場合は無塩バターで十分綺麗に焼けます。伝統的な厚みのあるバリッとした食感やツヤを出したい場合は蜜蝋、またはバターと蜜蝋のブレンドが適しています。
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