ブルーチーズの食べ方と種類|塩気やクセを抑えるアレンジ
この記事の要点
- 青カビを内部で熟成させたチーズで、豊かな乳の旨味と塩気が特徴。
- 強すぎる塩気やクセは、蜂蜜やナッツを合わせるとまろやかに和らぐ。
- 食べきれない場合は生クリームで溶かしてパスタソースにすると良い。
ブルーチーズは、青カビをチーズの内部で繁殖させて熟成させたナチュラルチーズの総称です。強い塩気と独特の刺激的な芳香が特徴で、乳脂肪のコクや発酵による濃厚な旨味を楽しめます。
初めて口にする際や塩味が強く感じられるときは、蜂蜜やドライフルーツなど甘みのある食材と合わせることで、刺激を抑えてまろやかに味わえます。この記事では、代表的なブルーチーズの特徴や違い、食べやすくなるアレンジ手順、失敗したときのリカバリー方法まで分かりやすく解説します。
ブルーチーズの特徴と代表的な3つの種類
ブルーチーズは、製造工程でアオカビ(ペニシリウム・ロックフォルティなど)の胞子をカード(凝乳)に混ぜ込み、内部に針で空気穴を開けてカビを繁殖させて作られます。外側から白カビを繁殖させるカマンベールなどとは異なり、内側から大理石状に青カビが広がるのが製法上の大きな特徴です。
世界には多様な青カビチーズが存在しますが、特に広く知られているのが「世界三大ブルーチーズ」と呼ばれる3種類です。それぞれ原材料や味わいに明確な個性があります。
ゴルゴンゾーラ(イタリア)
イタリア北部ロンバルディア州やピエモンテ州で作られる牛の乳を原料としたチーズです。クリーミーで口当たりがやわらかく、塩味が穏やかな「ドルチェ」と、青カビがしっかり入ってピリッとした辛味を持つ「ピカンテ」の2つのタイプに分かれます。パスタソースやリゾット、ピッツァなどの料理にも幅広く用いられます。
ロックフォール(フランス)
フランス南部アヴェロン県のロックフォール=シュル=スールゾン村の自然洞窟で熟成されるチーズです。無殺菌の羊の乳(無殺菌乳)のみを原料としており、羊乳特有の強いコクとシャープな塩味、刺激的な青カビの風味が際立ちます。湿り気があり、口の中で崩れるようなホロホロとした質感を持ちます。
スティルトン(イギリス)
イギリスのダービーシャー、ノッティンガムシャー、レスターシャーの3州で、定められた基準を守って製造される牛の乳のチーズです。水分が少なめで締まった生地をしており、濃厚なバターのようなコクと、ナッツを思わせる香ばしい風味があります。イギリスではポートワインとともに楽しむ伝統があります。
食品の規格や表示に関する基礎情報は、農林水産省の食品表示関連情報などで確認できます。

ブルーチーズをおいしく味わう基本とアレンジの比較
ブルーチーズをそのまま食べる場合、室温に15〜30分程度置いて冷気を取ると、本来の豊かな香りと滑らかな口溶けが引き立ちます。しかし、塩気やピリッとした刺激が強すぎると感じるケースもあります。そのような場合は、別の食材と組み合わせて味わいを調整するのが適しています。
甘みと合わせる手順
青カビの刺激と塩気をやわらげる王道の組み合わせが「甘み」です。
- ブルーチーズを1口大(5〜10g程度)にカットして器に盛ります。
- アカシアやクローバーなどのクセの少ない蜂蜜、またはメープルシロップをスプーン半分(約3〜5g)回しかけます。
- お好みでローストしたクルミやアーモンドを添えます。
甘みが青カビの塩味をマスキングし、濃厚なコクと香ばしさが前面に出るため、驚くほどまろやかな風味に変化します。ドライいちじくやレーズンを添える方法も手軽でおすすめです。
お酒とのペアリング
ブルーチーズはお酒との相性も抜群です。塩気と旨味が強いため、しっかりとしたボディを持つ飲み物と引き立て合います。
- フルボディの赤ワイン: カベルネ・ソーヴィニヨンなどの渋み(タンニン)と果実味が、チーズの脂質と調和します。
- 極甘口の貴腐ワイン・ポートワイン: 塩気と甘みの対比によって、極上のデザートのようなマリアージュを生み出します。
- モルトウイスキー: スモーキーな香りとピリッとした青カビの刺激が互いに深みを補い合います。
なお、アルコールや特定の食品の摂取については体質により適量が異なります。体調に不安があるときは医療機関にご相談ください。
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オンラインショップを見る →クセが強すぎると感じたときのリカバリー方法
「購入してみたものの、クセが強くてそのままでは食べ切れない」というケースがあります。そのような場合でも、無理にそのまま消費せず、加熱調理や乳製品による希釈を行うことで美味しく食べ切ることができます。
マイルドなクリームソースに仕立てる
加熱して生クリームや牛乳と混ぜ合わせると、青カビの角が取れて柔らかな旨味へと変わります。
- 小鍋に生クリーム100mlを入れ、弱火で温めます。
- 細かく刻んだブルーチーズ30〜50g程度を加え、泡立て器やヘラでゆっくり溶かします。
- 全体が均一に混ざったら、茹でたパスタや温野菜(ブロッコリーやジャガイモなど)に絡めます。
塩味が足りない場合のみ塩をひとつまみ足し、仕上げに黒コショウを振るだけで、本格的なチーズソースに仕上がります。
クリームチーズやバターと練り合わせる
常温に戻した無塩バターやプレーンなクリームチーズに対して、ブルーチーズを2割〜3割程度加えてよく練り合わせます。ディップ状にしてクラッカーやバゲットに塗ることで、特有の刺激が穏やかになり、程よいアクセントとして楽しめます。

保存方法と注意点
ブルーチーズは生きているチーズです。家庭用冷蔵庫で保存する際は、野菜室(温度5〜10℃程度)が適しています。
乾燥と湿気の双方に配慮が必要です。密閉容器に入れるか、切り口をオーブンシート(クッキングペーパー)で包んだ上からアルミホイルで優しく包むと、通気性を保ちつつ乾燥を防げます。ラップで過度に密閉すると、チーズの呼吸が妨げられて水分が溜まり、アンモニア臭の原因になるケースがあります。
また、表面にピンク色や黒色のカビが生えたり、刺激臭とは異なる不快な異臭がしたりする場合は傷んでいる可能性があるため、食べるのを控えてください。
上品なコクを楽しむスイーツへの活用
ブルーチーズは、料理だけでなく焼き菓子やデザートとも相性の良い素材です。特にチーズケーキに青カビの風味を取り入れると、甘みの中に重厚な塩気と香りが共存する、奥深い大人の味わいに仕上がります。
西武池袋線中村橋駅近くの工房「CAKE LAB 真」では、2種類のゴルゴンゾーラをブレンドし、きび砂糖の優しい甘みと合わせることでクセを上品な旨味へと昇華させたチーズケーキ「藍熟(あいじゅく)」を1日限定18個で焼き上げています。黒コショウやオリーブオイルを少量添えて赤ワインとともに味わうなど、食事の締めくくりやお酒を楽しむ席に合わせやすい仕上がりです。日常のちょっとした贅沢や、お酒好きの方への贈り物をお探しの際は、ぜひオンラインショップをのぞいてみてください。価格などの最新情報はオンラインショップでご確認いただけます。
よくある質問
- Q. ブルーチーズのカビはそのまま食べても体に害はありませんか?
- A. 製造に使われる青カビ(ペニシリウム・ロックフォルティなど)は安全性が確認された食用の菌種であり、そのまま食べて問題ありません。ただし、購入後に生じた本来の青カビとは異なる色(黒やピンクなど)のカビや、不快な異臭がする場合は傷んでいる可能性があるため食べるのを避けてください。
- Q. ブルーチーズの塩分が強すぎる場合の対処法はありますか?
- A. 蜂蜜やメープルシロップ、ドライフルーツなどの甘みと合わせると塩気の角が取れます。また、生クリームや無塩バター、プレーンなクリームチーズと混ぜ合わせることで全体の塩分濃度を下げてマイルドに楽しめます。
- Q. 開封後のブルーチーズはどのように保存すれば長持ちしますか?
- A. 乾燥と過度な密閉を防ぐため、オーブンシートで切り口を覆った上からアルミホイルでふんわりと包み、冷蔵庫の野菜室(5〜10℃程度)で保存するのがおすすめです。水分がつくと傷みやすくなるため、清潔な包丁でカットしてください。
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